東海汽船株式会社

【 事例内容 】
・大規模なサーバートラブルに、サーバー移転で迅速に対応
・セキュリティ強化をおこない安定したサイト運用

東海汽船株式会社は2019年に設立130周年を迎える歴史ある海運会社だ。主に東京と伊豆諸島および小笠原諸島を結ぶ航路を運航している。

大小さまざまな島と島を結ぶ交通インフラを支えている同社の公式サイトでは、運行情報や時刻表が閲覧できる。リアルタイムで確認したい情報が多く、公式サイトのリニューアルを行ったばかりの2018年6月に、4日間にわたってサーバーがダウンしてしまう事象が発生した。その当時サーバーを利用していた大阪の業者で大規模なトラブル発生が起きたのだ。当時の現場での混乱を繰り返したくない。クイックガードと共にサーバーインフラの見直しを行い、新造船就航記念の特設サイトを立ち上げた広報宣伝グループの内山まか氏に、話をうかがった。

突然のサーバーダウンで、4日間閲覧できず

東海汽船は2018年6月に公式サイトをリニューアルした。
約10年ぶりのリニューアルで、時刻表や運行状況などユーザーに必要とされる情報の見やすさだけでなく、愛らしいデザインで島の魅力を伝えたり、船旅の楽しさを提案できるコンテンツを揃えた。しかしリニューアル直後にサーバーがダウン。4日間もの間、公式サイトが閲覧できない状況に陥った。
公式サイトの運営を担当している広報宣伝グループの内山まか氏は、当初サーバーがダウンしたのは、リニューアルが影響したのではないかと思ったそうだ。

内山氏「たとえば台風が起きるなど天候状況によって船が運航できなくなると、お客様の生活に影響が出ます。当社は交通インフラを提供する企業として、リアルタイムで運行状況をお伝えすることが使命だと考えていますが、それができなくなった。驚いた以上に、何とかしなければと必死でした」

その後サーバーのダウンはリニューアルには無関係で、当時利用していたクラウド型レンタルサーバー側の不備であったことがわかった。当時のニュースでは「約3万社の顧客のうちの一部」に影響が出たとだけ発表されていたが、このレンタルサーバーは著名な中小企業も多数利用していた。復旧の目途が立たない中、とりあえず復旧を急がなければということで、公式サイトのデザインを担当した制作会社に相談したところ、クイックガードを紹介された。

トラブルの原因や課題解決策を丁寧に説明

サーバーを移転させることで復旧したと思えたが、その後も数分間隔でサーバーがダウンする状態が発生した。

内山氏「リニューアル前に使用していたサーバーの情報などをお伝えしたのですが、リニューアル後に必要なスペックと大きな開きがあったんです。リニューアル前は10年ほど同じ制作会社に依頼していて、公式サイトの管理面もすべてお任せしてしまっている状態でした。だから私たちの理解が十分ではなかったんです」

もちろん以前の制作会社との関係性が良好であったからこそ、すべてをお任せできたはずだが、公式サイトに必要なスペックが、どの程度の予算で準備できるのかが、予想できなかったと内山氏。

内山氏「メディアで伊豆諸島が取り上げられるなどすると、一気にアクセス数が伸びてサーバーに負荷がかかります。
一定の負荷がかかってもサーバーがダウンしないような体制を整えてほしいとか、インターネット上でチケットも販売しているのでセキュリティ面を強化したいなど、私たちが望むスペックを実現しようとすると、想定していた予算とは開きが出てしまいました。
クイックガードに細かく説明していただいたことで、サイトのスペックに関して徐々に理解できることが増え、私自身のITリテラシーも上がりました」

カスタマイズに近いサービス提供

クイックガードは要望に沿い、冗長構成を組み、サーバーインフラの整備を進めた。サーバーが落ちることもなくなり、公式サイトは通常運用に戻ったが、そうした過程の中で、内山氏がクイックガードと提携したことで感じている一番のメリットは、柔軟性だと話す。

内山氏「たとえばレンタルサーバーを利用すると、サービスがパッケージ化されていて、何か別途で依頼しようとすると追加料金が生じたり、依頼した修正が反映されるまで時間がかかったりします。パッケージ化は効率性を追求したものですし、それがコストカットにつながったりもするのかもしれませんが、こちらの思うスピードで作業が進まないとなると、ストレスを感じます。
しかしクイックガードは、私たちの要望に合わせてサービス構成を臨機応変にカスタマイズしてくださいました。そうした柔軟性はクイックガードの特徴だと思います」

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、同社は国内で25年ぶりとなるジェットフォイルの建造や、さるびあ丸の代替建造など、大勢の利用者を迎えるための準備を着々と進めている。
新サーバーに移行してからの運用はスタートしたばかりだが、その準備の一つとして、当社は新造船を紹介する特設サイトを早々にオープンした。

内山氏「オリンピックでは、海外からのお客様が大勢訪日されます。東京で豊かな自然を感じられる場所として伊豆諸島や小笠原諸島は、格好の場所だと思います。そうした島々を積極的に紹介し、船旅を楽しんでいただきたいので、新造船を紹介する特設サイトもオープンしましたし、公式サイトを含めコンテンツを充実させていく予定です。
アクセス数が伸びた時、現状のサーバーがどの程度の負荷に耐えられるのかは、プロに判断していたくのが一番だと思います。私たちでは予測できない部分をご提案いただけると、サーバーがダウンすることも未然に防げると思うので、メンテナンス面も含め今後もアドバイスをいただきたいと思っています」

東海汽船株式会社
1889(明治22)年設立。東京―伊豆諸島をはじめとする航路を持ち、島に暮らす人たちの交通を支えながら、伊豆諸島などの魅力を伝え、船旅の楽しみ方を提案している。
https://www.tokaikisen.co.jp/